NIRO1000
AMPRIFICATION ENGINES

3rd Secret

きわめて独創的な電源部

NIRO1000の電源部は従来のアンプと比べ非常に異なっています。各部品を立体的にレイアウトすることにより、電源部周りの配線を最短にすることができ、さらに一次側の配線と二次側の配線を交差することなく配線することが可能となりました。(従来の平面的なレイアウトでは、配線をここまで短くし、電源部の一次側の配線と二次側の配線を交差させずにレイアウトすることは困難でした)。

これによって、電源部から出るノイズや外部から流入するノイズ等の影響を最小にすることができました。この様に理想に近いレイアウトが、NIRO1000の立体レイアウトなのです。

PE bottom

電源トランスやチョークトランスはもっとも振動しやすい部品ですが、従来のようにネジ等によって完全に固定するのではなく、部品の重量にあわせて特別に設計された円錐状のコイルスプリングを介して取付けることによって、振動はシャーシとの間の摩擦エネルギーで熱に変換され、振動はシャーシに伝わりません。これにより、音質は驚異的に改善します。


PE power block

また、NIRO1000の電源部は、電源トランスやチョークトランスが従来と天地逆に取付けられています。トランス、チョークコイルの製作過程では、コイルをケースに入れた後に充填材を流し込み、最後にネジ止めで蓋を固定します。しかし、トランス上部の蓋の付近にはほとんど充填材が入らず、蓋を軽く叩くだけで共振します。通常は蓋の部分をシャーシに取付けますが、トランスのケースと蓋のネジで止められた強度で取付け強度が決まってしまいます。NIRO1000の構造では、トランスとチョークコイルの天地を逆さまにし、十分に充填材の入っているケース側に止めネジを付け、蓋側から配線を出すことによって最短の配線が可能となり、共振も皆無にしました。


PE AC block

acコネクターブロックはバネにより一定圧でとりつけられ、電源コードを伝わってくる外からの物理的な外乱を内部に伝えない構造になっています。また、外壁とコネクターブロックとの周囲に1mmの隙間を設けて取付けられ、高周波領域では完全な絶縁状態になっており、外部からの高周波ノイズが内部に入らないように考慮されています。



このように、電源部一つにこれだけの配慮がなされたアンプがかつて存在したでしょうか。NIRO1000は構成部品の一点一点がきめ細かく物理的な視野から検討されています。この一つずつの積み重ねが、とてつもなくパワーのある透明度の高いサウンドを生み出すのです。