VRDS-NEO
VRDSメカニズムテクノロジーの集大成
究極のデジタル再生に挑む! SACD対応「VRDS−NEO」 |
創立50周年記念として開発されたVRDS−NEOメカニズム。 それはあの「P−0」の超弩級思想をさらに深化させ、SACDの高速回転時のディスク読み取り精度を飛躍的に高めた、全く新しいターンテーブルメカニズム。デジタル信号のおおもとのディスクピットからいかに正確に情報をあますことなくピックアップするかをテーマに開発されました。 |
デジタル再生のための圧倒的なテクノロジーを携え、 |
VRDS−NEOメカニズム搭載モデルは、高性能DACをフルに生かす高精度クロックを採用。また、外部マスタ―クロックジェネレーター「G−0Rb」 とのWORD SYNC機能などを装備するなど究極の性能を追求するハイエンドファンに、自信を持ってお届けするエソテリックの新たな歴史を刻む、エポックメイキング・モデルです。 |
超高精度。理想のタ−ンテ−ブルシステム |
SACDのディスクの再生では、その高速な回転により想像以上の振動が発生します。この振動はディスクの面振れのような状態を引き起こし、データの正確な読み取りに対し悪い影響を与えます。 VRDSターンテーブルでは、メカニカルに面振れを補正する構造であるため、高速回転時の悪影響を抑制することが可能になっています。また高速回転はスピンドルの軸に対してもこれまで以上の剛性を要求します。 VRDSメカニズムの心臓部ともいうべきターンテーブルセクションは、高精度、高剛性な部品により支えられています。 |
高速回転はスピンドルの軸に対してもこれまで以上の剛性を要求します。VRDS−NEOメカニズムの心臓部ともいうべきタ−ンテ−ブルセクションは、幾度にもわたる試聴を経たうえで厳選された高精度、高剛性のパーツにより支えられています。 |
スピンドル軸受けに精密ボ−ルベアリングをペアで使用し、剛性と精度を飛躍的に向上 |
P-03 ではNSK(日本精工株式会社)との共同開発により、VRDS‐NEOメカニズム専用に高精度加工された新開発セラミック・ボールベアリングをスピンドル軸受け部に新たに採用、低速から高速まで滑らかで精度の高い回転制御を可能にしました。 |
新設計の高精度/軽量ターンテーブル |
SACDの再生では、これまでのCDに対して最大で約4.5倍近い回転数に及びます。この高速回転へ対応するため P-01 / X-01 Limited
にはアルミニウムに対して比重が2/3のマグネシウムをターンテーブルの素材に選びました。マグネシウムは軽いことと同時に振動吸収性に優れた素材であるため、ディスク回転時のディスクの不要な振動を軽減する働きもあります。ターンテーブルは優れた素材から高精度加工により作り出されています。
P-03 / X-03SE では素材に航空機等にも使用されるジュラルミンを採用するとともに軽量かつ高精度に加工する新技術により精密成形されたターンテーブルを搭載。これによりディスク面振れを抑え、応答性に優れた安定したデータ読み出しを可能としています。また、ターンテーブルは黒色着色により余分なレーザー光を吸収します。 |
タ−ンテ−ブル、スピンドル部を支えるSS400による重量級ブリッジ部 |
SS400によるブリッジ部は、20mmの厚さにも及ぶ超重量級。精度と剛性を高めたタ−ンテ−ブルやスピンドルであってもそれを支えるブリッジ部分がしっかりしていなければ、決して良い結果を得られません。それらを踏まえ、ブリッジ部には十分な剛性を持つ部材を採用。また重量級ブリッジは5ミリ厚の鉄製底板に直結。回転時にスピンドル部で発生する振動をその質量で大幅に減衰させます。 |
回転ムラを抑制する新開発高精度コアレス方式モーター |
高速回転用に長寿命3相ブラシレス・スピンドルモーターを新開発。ネオジウムマグネットによる磁気回路は、幾度にも及ぶ磁場解析などの検証を経て完成しました。磁気回路の最適化により、モーターの回転ムラを抑制するとともにモータードライブ電流の変動を少なくすることができ、オーディオ回路などの各部分への影響を減らしています。 |
ピックアップの読み取り精度の向上をはかるため
肉厚のアルミ削り出しベースを採用しています。
P-0の思想を発展させたピックアップ送りスレッドサーボセクション |
ピックアップを移動するスレッド送りをサーボ制御。ディスクのピットを常にピックアップの中心部で垂直に捉えることによりレンズの動きを最小限にとどめ、ディスクへのレーザー光軸を一定に保ち最良の読み取り動作を実現する。このようなP-0から受け継いだ思想をSACDの高速回転時にも最良な対応ができるよう発展させ、それを具現化するため、ピックアップレンズをディスクピットに対し常に垂直に駆動させる部品構造やピックアップ本体をきわめて正確に動かすスレッド送り機構を新たに開発しました。 これによりディスクの面振れ、偏芯からくる悪影響を極小に抑えることを可能にしました。 |
アルミ削り出しトレー |
音質にも影響を与えるトレー部にはアルミ削り出し部品を採用、品位とソリッド感を演出し、開閉動作についても精密感の高い動作をマイコン制御で行っています。 |
P-0の設計思想をさらに進化。
レーザーの光軸がたえず垂直方向を維持する軸摺動型ピックアップ
レンズ移動でレーザー光軸の傾きを発生させない構造のピックアップを採用 |
通常のピックアップはレンズがワイヤーで吊られるような構造のため、剛性が低くレンズの移動に伴いレーザーの光軸は垂直方向から傾く傾向があります。今回採用しているピックアップの構造は、軸摺動型という構造で、レンズを移動させたときにもレーザーの光軸が傾かない構造となっており、なおかつレンズを支えている部分の剛性も高い構造となっています。この光軸がずれないピックアップと、面振れを起こさないVRDSターンテーブルとの組み合わせは、今回のメカの基本性能を決定付ける大きな要因となっています。 |
スレッド用のモーターはコイルから発生する磁界の影響を無くすため、
ホール素子部には巻線を使用していません。
ピックアップレンズ移動を最小にする応答性能に優れた速度帰還制御スレッド送り方式を採用 |
ピックアップを移動させるスレッド送り部分には、ティアックオリジナルのホール素子検出型3相ブラシレスモーターを使用し、スレッド送りメカニズムに速度帰還制御を行うことで、応答性に優れ、とぎれのない滑らかな連続移動が可能なスレッド送り機構が完成しました。これにより常にピックアップの中心でトラックを捉えられるため、ピックアップ内のレンズの動きを最小にすることができます。 P-0の思想を発展させたスレッド送り制御と軸摺動型ピックアップにより、新開発メカにおいてもディスク上のデータを余すことなく高品位に読み出すことを可能にしました。 |
スピンドルモーター系とスレッド送り系の振動を分離 |
回転時に微振動を発生させるスピンドル系とデリケートな制御が必要なスレッド送り系を高周波振動から分離する構造で、優れた読み取り性能を実現しました。 |
高精度メカニズムとソフトウェアサーボにより強力なプレイアビリティを実現 |
高精度加工のオリジナルメカニズムと各ディスクに対する最適なサーボ制御を行うソフトウェアにより、強力なプレイアビリティを実現しています。 |
単位 | CD | SACD | DVD | |
面振れ量 | mm | ±0.5 | SACD±0.3 CD±0.5 | ±0.3 |
偏芯量 | μ m | 140(p-p) | 100(p-p) | 100(p-p) |