ESOTERIC テクノロジー

MADE IN JAPAN

 

培ってきた高度な技術を結集し、独自のメカトロニクス技術を昇華

 

VRDS
Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System MECHANISM


SACD/CDを再生する
超高精度な理想のターンテーブルシステム





VRDS-ATLAS



VRDS-ATLASは、

VRDSメカニズム史上最高の剛性と重量を誇ります。


剛性と力強い音色を両立する

SS400スティール製サイドパネル、ブリッジは大型化し、

従来比127%(メカ単体6.6kg、ベース部含め13.5kg)の

重量級コンストラクションを実現。



音質に悪影響を及ぼすあらゆる振動を減衰させています。




ターンテーブルは、

音質に定評のあるジュラルミン素材を採用。

スムーズな回転をつかさどるスピンドル軸受けには、

新設計のスティールボールによる

点接触のスラスト軸受けを採用。

摩擦や回転ノイズを極限まで抑える設計としました。




システムから色彩感豊かに音楽を引き出す一方、

自らは寡黙に徹するVRDS-ATLAS。

背景の静けさこそが、

音楽のビビッドな煌めきを引き立てるのです。


VRDS史上最も静かなその機構を実現する鍵となったのが、

振動をより効率的に減衰させるメカニカル・アース技術です。

メカニズムを幅が広く、

背が低いワイド&ロープロファイル設計とすることで、

コンストラクション全体を低重心化。


同時にターンテーブルの駆動方式を見直し、

モーターを従来のブリッジ最上部から

ターンテーブル下側に移動することで、

振動が地面にアースされるまでの経路を大幅に短縮化。

機械的ノイズを低減することに成功しました。




VRDS ATLASトレーの開閉機構にも、

フラッグシップモデルに相応しいラグジュアリーな質感を。

トレーはくり抜きを最小限とすることで

最も共振が少ない形状にデザインされ、

遊びの少ないスムーズな開閉を誇ります。



さらに特殊な振動吸収エラストマー樹脂で

音楽再生時のトレーの共振を最小限に防ぎます。

左側 : 2003年に登場したメカニズム「VRDS-NEO」

右側 : 完全新規設計プラットフォームの「VRDS-ATLAS」

   

 
SACD/CDトランスポート Grandioso P1X






VRDS-NEO


SACD/DVDのディスクの再生では、

その高速な回転により想像以上の振動が発生します。


この振動はディスクの面振れのような状態を引き起こし、

データの正確な読み取りに対し悪い影響を与えます。




VRDSターンテーブルでは、

メカニカルに面振れを補正する構造であるため、

高速回転時の悪影響を抑制することが可能になっています。


また高速回転はスピンドルの軸に対しても

これまで以上の剛性を要求します。


VRDSメカニズムの心臓部ともいうべき

ターンテーブルセクションは、

高精度、 高剛性な部品により支えられています。





高速回転用に長寿命

3相ブラシレス・スピンドルモーターを新開発。

ネオジウムマグネットによる磁気回路は、

幾度にも及ぶ磁場解析などの検証を経て完成しました。


磁気回路の最適化により、モーターの回転ムラを

抑制するとともにモータードライブ電流の変動を

少なくすることができ、オーディオ回路などの

各部分への影響を減らしています。





ターンテーブルは優れた素材から

高精度加工により作り出されています。


素材に航空機等にも使用されるジュラルミンを採用するとともに

軽量かつ高精度に加工する新技術により

精密成形されたターンテーブルを搭載。


これによりディスク面振れを抑え、

応答性に優れた安定したデータ読み出しを可能としています。

また、ターンテーブルは黒色着色により

余分なレーザー光を吸収します。





軸受け部に精密ボールベアリングをペアで使用し、

ベアリング内輪に予圧をかけることにより、

単体で使用したときのガタや軸ブレを

大幅に抑制し使用しています。

これにより軸受け部の剛性を高め、

回転精度、位置決め精度を飛躍的に高めています。


これはディスク、ピックアップ間の

位置関係の精度が高くなることを意味しており、

トランスポートとしての質に密接に関係します。

P-03ではNSK(日本精工株式会社)との共同開発により、

VRDS‐NEOメカニズム専用に高精度加工された

新開発セラミック・ボールベアリングを

スピンドル軸受け部に新たに採用、

低速から高速まで滑らかで

精度の高い回転制御を可能にしました。




SS400によるブリッジ部は、

20mmの厚さにも及ぶ超重量級です。

精度と剛性を高めたターンテーブルや

スピンドルであってもそれを支えるブリッジ部分が

しっかりしていなければ、決して良い結果を得られません。

その事柄を踏まえブリッジ部には

十分すぎる剛性を持った部材を採用しました。

また重量級ブリッジは5ミリ厚の鉄製底板に直結され、

回転時にスピンドル部で発生する振動を

その質量で大幅に減衰させます。




ピックアップを移動するスレッド送りをサーボ制御し、

ディスクのピットを常にピックアップの中心部で捉えることで

レンズの動きを最小限にとどめ、

 ディスクへのレーザー光軸を一定に保ち

最良の読み取り動作行う。


このようなP-0から受け継いだ思想を

SACDの高速回転時にも最適な対応ができるよう発展させ、

それを具現化するため、

ピックアップレンズを駆動させる部品構造や

ピックアップ本体を極めて正確に動かす

スレッド送り機構を新たに開発しました。


これによりディスクの面振れ、偏心からくる

悪影響を極小に抑えることができます。




ピックアップでは、

レンズがワイヤーで吊られているような構造をとっており、

剛性が低いだけでなく、レンズの移動に伴い

レーザーの光軸は垂直方向から傾いてしまいます。


これに対し今回採用しているピックアップの構造は、

軸摺動型という構造でレンズを移動させたときにも

レーザーの光軸が傾かない構造となっており、

なおかつレンズを支えている部分の剛性も

高い構造となっています。


この光軸のずれないピックアップと

面振れを起こさないVRDSターンテーブルとの組み合わせは、

今回のメカの基本性能を決定付ける

大きな要因となっています。





ピックアップを移動させるスレッド送り部分には、

ティアックオリジナルのホール素子検出型

3相ブラシレスモーターを使用し、

高速アクセス用のスレッド送りメカニズムに

速度帰還制御を行うことで、応答性に優れ、

とぎれのない滑らかな連続移動が可能な

スレッド送り機構が完成しました。


これにより常にピックアップの中心で

トラックを捉えられるため、ピックアップ内の

レンズの動きを最小にすることが出来ます。


P-0の思想を発展させたスレッド送り制御と

軸摺動型ピックアップにより、

新開発メカにおいてもディスク上のデータを

余すことなく高品位に読み出すことが可能となっています。


回転時に微振動を発生させるスピンドル系と

デリケートな制御が必要なスレッド送り系を

高周波振動から分離する構造で、

優れた読み取り性能を実現しました。


高精度加工のオリジナルメカニズムと

各ディスクに対する最適な

サーボ制御を行うソフトウェアにより、

強力なプレイアビリティを実現しています。



音質にも影響を与えるトレー部には

アルミ削り出し部品を採用、

品位とソリッド感を演出し、

開閉動作についても精密感の高い動作を

マイコン制御で行っています。










Discrete DAC






完全自社設計のディスクリートDAC、

それが『Master Sound Discrete DAC』です。


従来の36bitから大きく進化した64bitの高解像力を備え、

DSD22.5MHzやPCM768kHzの再生をはじめとする、

最新のテクノロジーに対応。


全ての処理を自社製FPGAアルゴリズムで行い、

汎用DAC ICを使わないディスクリート回路設計により、

細部に至るまでESOTERICの思想が貫徹されています。




64bitは36bitの約2億6800万倍の

驚異的な高解像度となります。





64bitの高解像度、圧倒的なパフォーマンス。

しかしスペックだけで

このDACの本質を語ることはできません。

『Master Sound Discrete DAC』が目指す真のゴール。


それは音楽の「躍動感」や、

「エネルギー」の完全なる再現です。

音楽とは、演奏家がパッセージに込めた情熱であり、

それは瞬間的・爆発的なエネルギーに他なりません。


アナログ信号の最上流であるDACにおいて、

集積チップよりも更にハイグレードなパーツ、

贅沢な物量を投入して、

よりパワフルなDACが創れないものか。

そんな想いが、ディスクリートDACに結実しました。


集積回路では表現できない大きな世界を伝えたい…

ESOTERICのトップエンジニアチームが、

プライドを賭して完成させた、まさに渾身のサウンドです。




ディスクリート構成ならではの贅沢な物量投入は、

その基板レイアウトで一目瞭然です。

信号伝達が等距離になるよう、

32組の回路エレメント

回路エレメント8つ1組で1つのDACを構成し、

このDACをチャンネルあたり4回路で構成
)を、

2つの円形状にならべて配置。



一つ一つのエレメントは、抵抗、ロジックIC、

電源回路などすべての構成部品を

32回路分独立させています。

32回路分が独立した贅沢な電源は、

音楽のエネルギーを余さずピュアに出力します。

また抵抗は、測定器などで使用される

超高精度部品をさらに選別することで公差を極小とし、

デジタル処理の精度を極限まで高めています。





部品の公差が演算精度に直結する

ディスクリートDACにおいては、

電子基板の製造にも

高度なノウハウと品質管理が求められます。


ESOTERICの自社ファクトリーは、

病院のオペ室と同レベルのクリーンルームで、

無酸素炉でハンダ付けを行うなど、

世界有数の基板マウント技術を誇ります。

オーディオ、医療・航空宇宙・防衛関連の

電子基板製造で培った技術が

『Master Sound Discrete DAC』の高品質を支えています。



モノラル D/A コンバーター Grandioso D1X








ES-LINK Analog


ESOTERIC独自の伝送方式

「ES-LINK Analog」は、

ハイスピードで強力な電流供給能力を誇る

送り手側のHCLDバッファー回路の

高性能を生かした電流伝送方式により、

信号経路のインピーダンスの影響を受けにくく、

信号をピュアに力強く伝送することが可能。


対応機器との接続により、

システムのポテンシャルを最大限に発揮する

アナログオーディオ伝送の理想的な方式です。


※接続ケーブルは一般的な

バランスケーブル(端子形状:XLR)ですが、

独自伝送方式のため、対応する機器以外では

ご使用できません。







ES-LINK Digital


ES-LINKは、

HDMIケーブルを使って超広帯域デジタル伝送を行う

ESOTERIC独自のデジタルインターフェースです。

Grandioso P1X/D1Xでは、バージョンが「5」となり、

D1X側で受けられる信号は、

更にワイドレンジに進化しました

(最大:DSD 22.5 MHz、PCM 768 kHz/48bit)。


HDMIの複線構造を生かし、

「オーディオデータ」、「LRクロック」、「ビットクロック」

それぞれの信号をフルバランス方式で伝送。

通常のデジタル伝送と異なり、

送り手側での信号変調と受け手側での

復調のプロセスを必要とせず、DAC側の

デジタル処理負荷を大幅に軽減することで、

ピュアで理想的なデジタル伝送が可能としました。






プリアンプ


ESOTERICが求めるプリアンプのあるべき姿

ピュアな音質と自在な使い易さ。

この二つの課題を両立するため、

新たに独自の回路構成のアッテネーターモジュール

「Ultra Fidelity Attenuator UFA-1792」を開発。




固定抵抗の切り替えによる

メカニカルなアッテネーター回路が持つ

ダイレクトでピュア音質と、

可変抵抗によるアッテネーター回路が持つ

忠実かつ自在な音量調整という

二つの特長を併せ持つUFA-1792を、

ESOTERICのアイデンティティでもある

デュアルモノ、フルバランス回路に搭載。


刷新されたクアッド回路はオーディオ信号の

左右、正負の独立性を極めて高い次元で実現し、

UFA-1792による優れた音質と

0.1dB × 1,000ステップという非常に滑らかかつ

正確な音量調整によって、全ての音領域が

スイートスポットといえるプリアンプがここに完成しました。



出力アンプおよび入力アンプには

モジュール化した新開発の

ディスクリート・アンプモジュール

「Integrated Discrete-Amplifier Module IDMー01」を採用。




回路を構成するパーツを自由に選定可能な

ディスクリート構成と最短距離で回路を構成できる

モジュールのそれぞれの利点を兼ね備え、

今後のESOTERICアンプの中軸となるアンプモジュールとして、

一貫したESOTERICの

ダイナミックかつ繊細な音を提供します。


確実にパワーアンプをドライブ。

入出力のバッファー回路の直近には

EDLC(Electric Double-layer Capacitor)アレイによる

安定化電源を搭載。

高い瞬発力と揺るぎない低域を可能とし、

プリアンプとパワーアンプ間で

音楽のダイナミズムを残すことなく伝え切り、

息を呑むほどのリアリティーで再現します。



さらに、ES-LINK Analog出力を搭載し、

Grandioso M1とES-LINK Analogに対応した

Xエディションのパワーアンプを

バイアンプ接続することも可能です。



電源別筐体型 プリアンプ Grandioso C1X








パワーアンプ


スピーカーのインピーダンスは、

再生する周波数の変化に伴って、めまぐるしく変化しています。

打楽器の衝撃と直後の静寂、連続する重低音など、

インピーダンスが急激に下降し、

ほとんど無負荷に近い状況が生まれることも珍しくありません。


こうした負荷状況の激変に対して、

つねにリニアに追随する電流供給能力がなければ、

音楽のダイナミクスを表現し切ることはできません。



Grandioso M1Xには、

パワーアンプ素子にエソテリック独自の

世界初※スーパージャンクション・バイポーラトランジスタ

「ESOTERIC SJ-BJT01」を搭載。



高耐圧と低オン抵抗を両立させた素子は、

大電流はもとより小電流でもスムーズに流れ、

繊細な信号からエネルギッシュな信号まで、

自然に再生することが出来ます。  


※2020年8月に新日本無線・山梨大学より発表され、

「ISPSD2020」にて学術発表された

最新のトランジスタ技術を導入しました。  



8Ω負荷時300Wから2Ω負荷時1,200Wまで、

理論値どおりのパワーリニアリティ  


電圧増幅段、電流増幅段に

それぞれ専用トロイダルコアトランスを搭載  


電流増幅段はコアサイズ3,000VA超の

大型ESOTERICカスタムトロイダルコアトランスを搭載  


電流増幅段の電源部には、

60,000uFの大容量を誇る新規カスタムコンデンサを搭載



モノラル パワーアンプ Grandioso M1X







プリメインアンプ


音質の優れたディスクリートパーツは

年々入手が難しくなりつつあります。

自社一貫生産にこだわるESOTERICは、

ブランドのプライドをかけ、

新日本無線(株)とのコラボレーションにより、

厳しい音質基準と性能を満たす

自社専用MOSFETデバイスの開発に着手。

2年あまりの歳月を費やし、

ブランド初の自社専用MOSFETとなる

ESOTERIC MODEL200を完成させました。



 ESOTERIC MODEL200は、

次世代のパワーデバイスと評価の高いハイテク素材、

シリコンカーバイド(SiC)を使った

パワーアンプ出力段専用MOSFETデバイスです。



一般的なシリコンデバイスと比較して、

低容量・低損失のため、

瞬間最大150A、連続78Aという

驚異的な電流許容特性をベンチマーク。


立ち上がりの早い大電流を自在に制御できるため、

低域の駆動能力に優れ、力強い音楽再生を支えます。

また、トランジェントレスポンス(過渡応答特性)が

大幅に改善されたことにより、高域も付帯音が極めて少なく、

どこまでも伸びやかで瑞々しい表現力を誇ります。


刻々と変化する音楽のダイナミクスに、

力強く、そして柔軟に、極めて自然に追随する、

まさにフラッグシップに相応しい

理想的なMOSFETデバイスです。




インテグレーテッドアンプ Grandioso F1









究極のサウンドを聴く