【ステレオファイル誌記事から抜粋】
Text By Mr.Wes
Phillips(ウェス・フィリップス
)
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G1
GIYAは
ダイナミックで、オープンで、リッチで、そして鮮やかだ。
しかしこれは音の出し始めの印象で、
1時間もしてアンプが暖まってくると、
その印象は一層確固としたものになった。
一緒に試聴していた
Philip
O'Hanlon(VIVID
audioのアメリカの輸入元)が
ボリュームをどんどん上げていった。
100dBは出ていたと思うが、
それでも G1
GIYA は極めて高いレベルで
透明感と音像フォーカスを保っていた。
これほどまでに大ボリュームでも
透明感とナチュラルさを失わないG1のパフォーマンスには脱帽した。
リスニングルームのキャパシティを超えるのではないかというほど
大きなボリュームでも、頭打ちになることがない。
生のアコースティック音楽にはダイナミクスの制限などないが、
まさに G1 は底なしのダイナミクスを持っている。
しかも不思議なほど生命感に満ち溢れているのだ。
音場は広大で、サウンドステージが左右の壁いっぱい、
そして床から天井まで広がる。
スピーカーの後ろ、奥の壁を遥かに超える位置に
音像がぴたりと定位する。
今までに試聴したスピーカーで、
これほど音響空間にすっぽり包まれる経験をしたのは初めてだ。
私は G1
GIYA の2倍、あるいは3倍の価格のスピーカーも
数多く聴いてきたが、G1の方が優れているポイントは多い。
G1は全てにおいてクオリティが高いのだ。
ホログラフィックに定位する音像定位、
無限のダイナミックレンジ、
そして何より、数値化できない豊かな音楽性。
G1
GIYA は私が今まで聴いたスピーカーのなかで、
最高のものといってよい。
そして G1 の音は私のこれからのリファレンスとなるだろう。
このスピーカーを買える人も買えない人も、
ハイエンドオーディオをやっている人ならば一度は聴くべきだ。
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また、ウェス・フィリップス氏の自宅試聴室で
G1
GIYAを測定した結果も掲載されていましたが(上図赤線)、
部屋の影響で20Hz、100Hz近辺が持ち上がっているのを除けば、
教科書どおりといってよい、
非常に理想的な周波数特性を持っていることがわかります。
※上図青線は、比較に使用したTheil
CS3.7の周波数特性
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